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    seminar room 黒板とキッチン

    静岡県浜松市街中の駐車場1Fにあるスペース「seminar room(セミナールーム) 黒板とキッチン」の最新情報をお届けします

    【インタビュー】〈劇団soyDooN〉代表 大貫真悠子さん

    静岡文化芸術大学の1年生8人が集まって結成された〈劇団soyDooN〉。山形、佐賀、岡山など各地から集まった彼ら、彼女らが、初めての土地浜松で、わずか数ヶ月という短い期間で結成から初公演までを駆け抜けようとしています。その目覚ましい行動力でいま最も注目を集める彼女たちについて、代表の大貫真悠子さんを中心にインタビューをしました。

    インタビュータイトル

    音響も照明も自分一人でやろうと思っていたんです。でも頼めそうな人がいて、演出、事務作業、美術をやってくれる人が見つかって…。


    ―まず、〈劇団soyDooN〉結成の経緯についてうかがいたいのですが、どういったきっかけがあったのでしょうか。

    大貫 そもそも、最初は劇団にするつもりはなかったんです。高校時代から書いていた脚本があって、それが完成に近づくにつれ実際公演できるといいなと漠然と思うようになったのが最初でした。元々の友人に一人演じられる人がいて(編集部注:キャストのワカさんは大貫さんの中高からの友人とのこと)、大学が始まって最初の自己紹介のときに、ダンスができるという人がいたので声をかけて…。

    ―なるほど、1人づつ仲間を集めていったんですね。

    大貫 はじめは音響も照明も自分一人でやろうと思っていたんです。でもそれも頼めそうな人がいて、演出ができる人がいて、事務作業や美術をやってくれる人が見つかって…。そうやって人数がそろったので、ちゃんと劇団にしよう、という話になりました。

    ―音楽もメンバーの作曲だと伺いましたが。

    大貫 音響を頼んだ人が、実は作ってるんだよね…と話してくれて。聴かせてもらったら、このクオリティーならいけるなということになりまして。

    ―脚本も、音楽もすべて自分たちでというのはすごいですね。

    大貫 そうですね。苦労もありますが。

    ―〈劇団soyDooN〉は万年橋パークビルの8階で稽古をしているときもありますが、ここを知ったきっかけは何だったんですか?

    大貫 たまたま街を歩いていて、〈黒板とキッチン〉に立ち寄ったのが最初ですね。そこで練習場所を探しているという話をしたら8階を紹介してくれて、万年橋パークビル社長の鈴木基生さんと知り合って。その後基生さんのおかげで「まちなか部活動推進プロジェクト」のバックアップを受けることもでき、本当に恵まれていたと思います。


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    ようやく、みんなでお客さんを迎えるんだっていう気持ちになれたんです。


    ―せっかくこの場にキャストのお二人、オサさんとワカさんもいらっしゃるので、少し質問してみたいと思います。大貫さんに誘われて関わってみて、最初はどう思いましたか?

    オサ 私は小さい頃からミュージカルとかやっていたんですけど、大学に入ったら学校との両立も難しいし、諦めるしかないと思っていたんです。なので声をかけてもらって、自分たちで演劇ができるというのは、単純にうれしかったですね。

    ワカ 私は高校から大貫さんと演劇部で一緒だったので、最初は不安でしたね…。モヤモヤしてました。

    大貫 今はやっててもいいなって思う?

    ワカ うーん、でも、稽古が始まって現実味を帯びてきて、モヤモヤはなくなったかな。

    オサ 現実味を帯びてきたから、腹を据えてやらなきゃっていうか、地に足がついた感じだよね。

    ワカ 覚悟がね。決まるっていうかね。

    ―やはり目指すものが漠然としているうちは不安がありますよね。大貫さんは、こうして稽古や準備が進んでいくなかで、心境の変化みたいなものはありましたか?

    大貫 実は最初は、劇団のメンバーに対してお客さんみたいな感覚があったんです。私がやりたいことを手伝ってくれている人たちっていう。でもこんなに劇団のために時間を使ってくれているのを見て、それは失礼だったなと。ようやく、みんなでお客さんを迎えるんだっていう気持ちになれたんです。



    私一人で作ったという感覚はなくて。メンバーと話し合っていくうちにどんどん変わっていきました。


    ―さて、ここからは改めて、初公演の演目『CRUMBLE ICE』について大貫さんにうかがっていきます。この脚本は高校時代から書いていたということですが?

    大貫 高校3年の受験期に、現実逃避みたいにして書いていたのが元になっています。私自身、高校時代に彼氏が欲しいといい続けていたんです。あるときゴーレム人(編集部注:ユダヤに伝わる伝説上の自動泥人形。製作者の命令に従って行動する)のことを知って、彼氏がいないなら作っちゃうという方法もあるなと思って…。

    ―…メンバーがざわついていますけど(笑) 最初はそういう妄想がきっかけだったんですね。

    大貫 そうですね(笑) そのとき、別に女の子が二人登場する話も書いていたんですが詰まっていて、そのゴーレム人の彼氏の設定をそこに入れ込んで、いまの脚本の原型ができました。

    ―苦労した部分はありますか?

    大貫 主人公が私としてはちょっと理解できないヒトで。そのキャラクターづくりには時間がかかりましたね。そこはキャスト自身の意見も参考にして。

    ―メンバーの意見も取り入れている?

    大貫 脚本を書いたのは確かに私ですが、私一人で作ったという感覚はなくて。メンバーと話し合っていくうちにどんどん変わっていきましたね。普通は、もともとある脚本を読み込んで理解を深めていくものだと思うんですが、〈劇団soyDooN〉の場合はキャスト自身も考えながら脚本を0から作っていくという意識があります。それが〈劇団soyDooN〉の魅力じゃないかなと。大変な部分もありますけど。


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    なぜ演劇をやるのって聞かれて、胸を張って答えられるものを探したい


    ―脚本を書くことについて何か意識していることはありますか?

    大貫 書きたいことを書くというのはその通りなんですけど、自分だけ面白いと思っててもダメだし、ちゃんとお客さんに持って帰ってもらえるものがあってほしいと思います。

    ―では、どんな人に見てほしいというのは?

    大貫 うーん、いろんな人に見てもらって、いろんな意見が欲しいですね。私は18年しか生きてないからここで止まってるけど、あなたはどうですかって聞いてみたいです。

    ―なるほど。〈劇団soyDooN〉を見ていると、すごい行動力でどんどん前に進んでいくので、大貫さんが強いリーダーシップで引っ張っていくタイプなのかと思っていたのですが…。話してみて、そうではないと分かりました。皆さんが自然体で楽しみながらやっているというのが伝わってきます。

    大貫 私自身は、ビシッとできない人間なので。実は今まで、そんなに頑張ったことがなかったんですよね。キツいことからは逃げていたし。でも初めて、苦しいのが楽しいと思えたのが台本書きなんです。だからメンバーも前向きに楽しくやってくれたら嬉しいです。

    ―では最後に、大貫さんにとっての、演劇を通しての目標を聞かせてください。

    大貫 人間、何かの目的に向かって生きていると思っているんですが、私はまだ脚本を書くことにはっきりとした目的を見つけられていないんです。〈劇団soyDooN〉をやりながら、いまも探している途中で。なぜ演劇をやるのって聞かれて、胸を張って答えられるものを探したいです。この4年間で。

    ―ありがとうございました。公演の成功を祈っています。

    大貫 ありがとうございました。

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    〈劇団soyDooN〉初公演
    『CRUMBLE ICE』
    soyDooN小

    日時:2017年10月28日(土)開場15:15 開演15:45 
              29日(日)開場10:00 開演10:30
    場所:肴町公会堂
    入場料:200円
    HP:https://soydoon.wixsite.com/soy1028
    チケット予約:soydoon@gmail.com


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